【48】貼り箱の歴史

《貼り箱の歴史について》

貼り箱という言葉やどのようなものか知っていても、歴史までは知らないという人が多いのではないでしょうか。
貼り箱の歴史は古くから始まります。
厚紙がなかった時代に、杉などの木で箱をつくって、その表面に和紙を貼って、綺麗に装飾されていました。
明治時代になると、黄ボールやチップボールなどの厚紙が普及し始め、次第に厚紙に和紙を貼って装飾することが増えてきたのです。
当初は、贈答品の容器として用いられることが多く、宝石や装身具、時計、文房具、香水、酒類、菓子類、麺類などの品物を入れていました。
その種類によって、貼り箱のデザインも様々あったようです。
次第にデザインのバリエーションが多くなり、和紙だけでなく洋紙を使用することや、制作者それぞれのオリジナリティ溢れる貼り箱が増えてきています。
白色のボール紙が流通し始めると、ボール紙に直接印刷するようになりました。
貼り箱は手工芸で、ひとつひとつ制作されていましたが、近年は紙器として機械生産されることが多いでしょう。
機械生産することで、より高品質な貼り箱を量産することが可能です。
現代では暮らしの中に貼り箱の存在をよく目にしますが、貼り箱の歴史を知ることで、より貼り箱に対する魅力を感じられるのではないでしょうか。

《貼り箱のクオリティも進化している》

貼り箱は様々なところで使用されています。
幼稚園児が使用するお道具箱も貼り箱です。
貼り箱は強度が高いため、踏まれたり、投げられたりと乱雑に扱われても屈しません。
また、iPhoneの箱も貼り箱です。
iPhoneを使用している人であれば、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
新品のiPhoneを購入したとき、本体が入っている白い箱は貼り箱でできています。
通常、厚いボール紙に切り込みを入れて折り曲げて箱の形に成形するため、角は少し丸みを帯びるといった特徴がありますが、iPhoneの貼り箱は日本の貼り箱のクオリティが進化したため、通常の貼り箱ではあり得ない鋭角を実現しています。
これからも貼り箱のクオリティは進化し続けていくでしょう。
使用用途に合わせて貼り箱をつくってみてはいかがでしょうか。

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