貼り箱の製造では、完成品を必要数そろえるために、最初から少し多めに作っています。これは、いざというときの保険のようなもので、貼り箱づくりではごく一般的な方法です。
なぜ多めに作るのか
貼り箱の製造には、紙を貼る、角を折る、芯材を合わせるなど、手作業の工程が数多くあります。同じ手順でも、その日の湿度や紙の状態、作業のリズムによって、仕上がりにわずかな差が出ることがあります。
こうした特性があるため、良品を確実に確保するために、あらかじめ余裕を持って製造しています。これは、品質を安定させるうえで欠かせない工程です。
予備が同梱されるとき
製造後の検品で、必要数量より良品が多く残る場合があります。
そのようなときは、配送中の破損や検品時の見落としに備える意味も含めて、予備として同梱することがあります。ただし、毎回余分が出るわけではありません。材料の状態やロットごとの作りやすさなど、製造状況によって余ることもあれば、ぴったりで終わることもあります。また、配送コストの都合もあります。
控えを「必ず◯個ほしい」場合
控えとして特定の個数が必要な場合は、確実に良品としてそろえる必要があるため、追加の製造が必要になります。追加製造にはコストがかかるため、無償での対応は行っていません。
予備の扱いについての考え方
予備は「必ず付くもの」ではなく、あくまで製造工程の中で余裕が出た場合の対応です。ご注文内容や製造状況によって判断が変わるため、一律の決まりは設けず、ケースバイケースで対応しています。
以上が、貼り箱の納品時における予備の扱いに関する考え方です。
文責:長岡次郎(ボックスストア)


















