【7】オンデマンド印刷とバリアブル印刷の違い

≪オンデマンド印刷とは≫

オンデマンド印刷は、「ondemand:要求があり次第」印刷する、という意味からきたシステムです。一般には、カラーレーザーの印刷機で出力することをオンデマンド印刷と呼ぶことが多く、原稿データを直接読み取り、複写・製本までを一貫して行なうことができるため、少ロットで多品種の印刷に特に適しています。オンデマンド印刷は、様々な用紙が使用でき、印刷機並みにスピーディーで低コスト・高品質を実現する、注目の印刷サービスです。少ない部数だがパンフレットやポスターを作りたいとき、イベントの記念写真を冊子にして親族や友人知人に配りたい、などという場合に、見栄えの良いオリジナルの印刷物が手軽に制作できます。

≪バリアブル印刷とは≫

バリアブル印刷とは、1枚1枚違った情報が入った印刷物を作成することです。Microsoft ExcelやWordなど外部ファイルやデータベース(Microsoft SQLServer等)のデータに基づき、印刷するページの一枚一枚について、テキストや線画、画像などの内容を変えて印刷することができます。
例えば結婚式の招待状の招待客リストはExcelで作成しているが、実際の招待状はWordで作成したい場合、Wordの差し込み印刷機能を使えば、ExcelのデータをWordの文章中に簡単に取り込んで反映させることができます。この差し込み印刷機能に相当するのが、バリアブル印刷です。印刷内容が変わることによって、印刷の一時停止や印刷速度の低下が発生しないことも、バリアブル印刷の大きなメリットとなっています。

≪オンデマンド印刷とバリアブル印刷の違い≫

オンデマンド印刷の最大の特長は「少ロット・短納期・低価格」ですが、ロットが多くなった場合はオフセット印刷のほうが割安になるので、発注数と価格については注意して検討しましょう。一方、バリアブル印刷はDMの宛名印刷やチケットのナンバリングのように、「一枚ずつデータを差し替えて印刷したい」場合に向いています。宛名やナンバリング等のテキストの可変から、カスタマバーコードやQRコード等の認証コード、またイラストや写真等の画像も可変させて印刷できるというメリットがあります。
最近では、大きな印刷工場と同品質の設備を整え、オンデマンド印刷機を使用して高品質な印刷を行っている業者も増えています。
個人、ビジネスを問わず、少ロットのオリジナル印刷物のニーズに対して、短納期、低価格で高品質な印刷技術は驚くほど身近になっているのです。

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