箱の中に枠や仕切を追加したい場合、中身の形や重さ、求める見た目によって、適した作り方が変わります。当店では主に、次の三つの仕様を採用していますが、お客様のご希望に応じて、他の仕様にも対応しています。
1. 紙の仕切り(厚紙・薄い段ボール)
中身の形がシンプルで、「区切るだけ」の場合に向いています。
ただし、見た目と強度を担保しながら中身を支える構造を作るのは非常に難しく、現実的ではありません。無理に強度を出そうとすると補強が増え、見た目も崩れやすく、結果的に高くつくことが多いです。
2. 布貼りの枠(薄い段ボール+サテン布)
サテン布ならではの豪華さ・華やかさが出せる点が最大のメリットですが、強度を優先したいときに、非常に合理的な方法です。見た目を気にせずに構造をしっかり作ることができ、最後にサテン布で覆うので、内部の補強や継ぎ目が見えません。よって、ギフト用途の仕上がりがぐっと良くなります。
3. ウレタン枠(ウーペケーネス貼り仕上げ)
クッション性が必要なときや、落ち着いた高級感を出したい場合に向いています。ただし、ウレタンは「支える」素材ではないため、大きいものや重いものには不向きです。箱の内部も高級感を出したいがサテン布の光沢が合わない場合は、ウーペケーネス貼りのウレタン枠が適しています。
文責:長岡次郎(ボックスストア)